株式会社中川ケミカル Nakagawa Chemicall
トップ >バンガード
プロダクト
ノックス
カッティングシート
フォグラス
スーパーマテリオ
バンガード
事例集
THE COLOR
施工マニュアル
カッティングシート小売店
資料請求



キーワード検索
AND OR
バンガード
 
 
 
 

 
以下すべて『コンバーテック』(株式会社 加工技術研究会)1月号から転載。
昨 年末の大掃除で、黒くなってしまった蛍光灯を取り替えた家も少なくなかったはずだ。一般に、蛍光灯は2〜3年と寿命が短く、ちょっとした衝撃で割れやすい ので、HACCPでは異物混入防止の観点から、蛍光灯の飛散防止を義務づけている。(株)中川ケミカルは、国内で唯一、危害分析重要管理点対策共同事業セ ンター(HACCP-AJVC)で認定された蛍光灯飛散防止システム「BANGUARD」を販売しており、HACCPの重要性が認知されるにつれて売上げ を伸ばしている。強力な紫外線カット機能を有することから、防虫効果や、陳列食品の変色・褪色・劣化を防止する効果も確認されており、食品工場をはじめ、 酒販店、印刷工場等、採用する企業が増えている。
(蛭田 英紀)
あればいいなぁ、立ち話が開発のヒント
耐用年数は10年以上
宮坂醸造を通じて酒販ルートでも拡販
蛍光灯飛散防止システム
「BANGUARD」
 BANGUARD の開発について、バンガード推進プロジェクト高倉勝則マネージャーは「偶然の産物ですね」と話す。というのも、ある業界の会合で、食品メーカーが蛍光灯周 りの安全対策について話しているところを偶然耳にしたのが始まりだった。「その時、耳にしたのは、『ほとんどの企業が対策をとっていないのではないか』と いうのと、『あればいいなぁ。外国にはチューブタイプの飛散防止フィルムがあるらしい』という断片的なモノでした」(高倉マネージャー)。
  中川ケミカルの売上げの多くはカッティングシートによるもので、その関係でフィルム、シートの成形も手がけていた。チューブの成形ならば既存設備で製造で きると判断し、開発に着手した。試作品が出来上がると、食品メーカーを中心に使い勝手をテストしてもらうために訪問した。しかし、実際の製造現場を見てみ ると、蛍光灯が割れて事故になるのは極めてまれで、むしろ、蛍光灯を点灯していることで寄ってくる昆虫対策のニーズの方が高かった。
 飛翔昆虫は紫外線に感応し、引き寄せられる性質(走行性)がある。走行性を有する昆虫は全体の80%といわれており、なかでも、300〜400mm波長 域の紫外線に反応するので、この波長域の紫外線を遮断すれば防虫効果を得られると考え、紫外線カット機能を持たせた蛍光灯飛散防止システムとして 「BANGUARD」は完成した。
  飛散防止蛍光灯は、蛍光灯メーカー各社から販売されている。その多くは、PETフィルムを蛍光灯にシュリンクさせたモノがほとんどで、市販の蛍光灯と比べ て1本当たりのコストは30〜40%近く上がってしまう。BANGUARDは、紫外線吸収剤を練り込んだポリカーボネート(PC)を押し出した厚さ 0.5mmのチューブからなっており、カットされたチューブの中に蛍光灯を入れてシリコーンゴムのパッキンで固定すれば、そのまま飛散防止蛍光灯としてす ぐに使えるのが大きな特長だ。もちろん、市販の蛍光灯をそのまま使用できる。「それまでも、PS、PVC、アクリルなどを試しましたが、耐衝撃性に課題が ありました。PCを採用したのは、耐衝撃性と耐久性、透明性の高さが理由です」(高倉マネージャー)。耐久性を採用の理由に挙げるだけあって耐用年数は 10年と長い。その間は何度もリユースすることができるため、リピートオーダーを期待することはできないが、ほとんどの工場で蛍光灯飛散防止の対策がとら れていない現状から、市場シェアを確保することから優先したという。
BANGUARD未装着蛍光灯 BANGUARD装着蛍光灯
  蛍光灯から発せられる紫外線の99%をカットする紫外線カット機能と、高い透明性がBANGUARDの大きな特長だ。異物混入対策、衛生対策として、防虫 対策をどのように行うかコンバーターや食品工場の大きな関心となっているが、BANGUARDの虫除率は黄色カラード蛍光灯に次ぐ64%を記録している。 「黄色カラード蛍光灯は着色されて、そのまま使用すると工場内が暗くなり作業環境が悪くなりますので、工場内をより明るくしたいというニーズはあります ね。
紫外線が当たると発光するフィルムを使った実験。ブラックライトを当ててもチューブと重なっている部分は発光しない。
他 社でも、同様に透明性が高く紫外線をカットするチューブを販売していますが、紫外線を可視光線に変える蛍光増白剤を使用するなど、耐久性に不安があるモノ が多いのが現状です。一部に紫外線カットフイルムをシュリンクした蛍光灯もありますが、蛍光灯の寿命に左右されてしまいます」(高倉マネージャー)。
宮坂醸造ショールームでも
使用されている
 昨年秋に、大手食品メーカーのアイスクリームが、色素に使われていた葉緑素が脱色し、回収されるという事件が発生した。原因は、冷凍陳列ケース内の蛍光灯から発せられる紫外線とされており、これを契機に、陳列ケース内の紫外線対策が注目を集めている。
  以前より、紫外線対策に関心を持っているのが酒造業界だ。日本酒は光と温度の影響を受けると劣化することが知られているが、特に紫外線を浴びると酒中のビ タミン、有機酸が分解され、風味が劣化する。そのため、陳列ケース内の明かりを消して販売するよう、日本酒メーカーは小売店に対して指導をしているが、 「商品が選びにくい」「店内の雰囲気が暗くなる」という理由で実践されていないのが現状だという。
 「真澄」の蔵元でも知られる宮坂醸造(株)(長野県諏訪市元町1-16、TEL.0266-52-6161、http://www.masumi.co.jp/)では、自社のアンテナショップ「セラ」や酒蔵・工場にBANGUARDを使用しているほか、酒販ルートで小売店にも使用するよう呼びかけている。
 コンバーター、食品メーカーはもちろん、幼稚園の室内遊戯場や、給食センター、病院まで採用企業は多岐にわたっている。「自動販売機や内照看板などサイ ンディスプレイ用途にもニーズがあることが分かっていますので、さらなる用途開発に努めたいと考えています」(高倉マネージャー)。