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安齋 実は、僕、奥村さんと接点があるんですよね。フリーになってカメラマンのイジマカオルのところで一緒にやっていた時。

奥村 そうそう、ちょうど80年代の初め頃。僕が原宿界隈をウロウロしていた頃だよね。林真理子とか、たくさんの人がひとつの部屋にごっちゃりといた、わけのわからない時代(笑)。

安齋 いやぁ、かっこよかったですよ。僕、その(フリーになる)前はSMSレコード(デザイン室)にいたことがあるんです。

奥村 そうなんだってね。その時にも確か何か(一緒に)やってるんだよね?

安齋 はい。大上留利子※1の活版(印刷)のレコードジャケットを。
※1 大阪出身の大御所ゴスペルシンガー。 『大阪で生まれた女』のレコードジャケットを担当した。

奥村 ああ、パンダのやつ。

安齋 そう。奥村さんがどこからかパンダの写真を持ってきて。それが大上さんに似ているからおかしくて(笑)。

奥村 そうそう。探したんだよね、パンダの写真。あの仕事は確か、糸井(重里)君から「ちょっとやらない?」って持ちかけられたんじゃなかったかなぁ?

安齋 へぇ、そうなんですか。

奥村 糸井君とはセントラルパークで隣同士だったんですよ。確かその時期だったんじゃないかな、あの仕事は。

安齋 なるほど、そういう関係だったんですか。実際、ちょっと声をかければそういう人達が周りにいっぱいいたんですよね、当時は。

奥村 そうそう。だから、忙しくてもつい仕事してしまうんだよね。まあ、若かったっていうのもあるけど今はそういうの、ないからねぇ。

安齋 そうですよね、ないですよね。ちょっと頼むとか、できなくなってきますよね、どんどん。そういう意味では、あの頃はやっぱ楽しかったですよね。

奥村 そうですね。考えてみたら、たかだか30年前の話なんですけどね。