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奥村 今までのお仕事でこれはという代表作があればぜひ教えてください。

間宮 色に特徴のあるものを挙げるとしたら、「decora」というメガネ屋さん(神戸)があります。壁面に黄色のライトを仕込んで、そこにメガネを陳列するという。黄色のライトの円の中にメガネがあるんですが、これは人の顔がモチーフなんです。

奥村 ああ、なるほど、人がメガネをかけているように見えるんですね。面白い。

間宮 あと、「eze」というレストランバー(大阪)では、外装に真っ赤なテントをたらしたりしましたね。こういう赤も、テントの生地だから表現できる色。色というのは塗るだけではなくて、素材をどういかすかでもまた表現できるんですよね。

奥村 デザインされる際に、大切にしていることは?

間宮 場所性と時代性、そして空間の中を使いこなすという3つの要素を、どう新しく表現するか。僕らにとっては比較的遊べる部分であるマテリアルや色、照明を上手く使って、見ている人に新しい何かを感じてもらえればと思ってます。

奥村 建築からやられることも多いんですか?

間宮 はい。ほとんどが建築からです。建築というのは空間をつくるために建てるんですけど、その空間をどう使うかはフィックスされていなかったりする。僕は、空間をどう使うかっていうところから建築を手がけるんです。建築と空間を一体として、何か仕掛けをやりたいというか。

奥村 今は、大阪と東京、上海に事務所をお持ちですよね? これまでも結構、大阪出身のデザイナーさんにお話を伺っているんですが、東京でお仕事をされる場合、何か違いはありますか?

間宮 僕自身は特に変わりません。ただ、東京ではシステム的に空間デザインが組み込まれているので、僕は単純にデザイナーとして表現すればいい場合が多い。東京以外ではコンセプトから一緒につくっていくことが多い。そういうスタンスの違いは感じます。

奥村 東京と東京以外では空間デザイナーに求められる領域がちょっと違うってことですね。

間宮 そうですね。個性的なものをつくるという意味では、東京じゃない方がつくりやすいでしょうね。その分、しんどいとも思いますけど。

奥村 ところで、間宮さん、大阪芸大で教えてらっしゃいますよね。僕、この間、行ったんだけど、あそこは面白い学校ですよね。

間宮 これぞ関西ソウルという感じですよね(笑)。言葉は悪いですけど、野放しというか、自由というか(笑)。

奥村 僕は今、女子美術大学で教えているんだけど、東京の方は学生がクールな感じがしています。そういう土地の違いって面白いなと思って。

間宮 そうですね。僕は出身が大阪の堺市で、周りに古いお寺がいっぱいあるようなところで育ちました。一方で、世代的には若い時にちょうど新しい欧米文化が入ってきた世代。そういう意味では、僕自身は、(デザイナーとして)いい場所、いい時代に生まれたのかなとは思ってます。