間宮 「THE COLOR」のテーマは色ということですが、「バタフライ」はさほど色に特徴を持たせたわけではないんです。もちろん、デザインしていくうえでカラーという要素は切っても切れないものなのですが。
奥村 特にカラーだけにこだわらず、コンセプトなどを伺えればと思ってます。石とか、素材の使い方もとてもこだわってらっしゃるみたいだし。
間宮 このカフェのある「なんばマルイ」には飲食店は3軒だけ。だから、買い物の間にくつろいでいただく場所ということで、蝶が羽を休めるイメージをコンセプトに、アートっぽく表現してみたんです。
奥村 (木々が茂っているような)ファサードは、どういうつくりなんですか?
間宮 これはペアガラス。2枚の間に空気層をつくっているんです。手前はミラー加工して、その後ろはシートを使ってデザインして。店内側のガラスはすりガラスです。
奥村 2枚の間の空気層は何センチどれくらい?
間宮 15センチくらいで、下に白い砂を敷いて、床に対して上からスポットを当てています。そうすると光がバウンドして下が光っているように見える。そういう風に、いろいろと複雑な手法を使いながら、幻想的な森のようなイメージを表現してみました。
奥村 なるほど。確かに、下から直接ライトを当てたら、こういう雰囲気にはならないですよね。
間宮 そうですね。昔は白といったら単純に白だったのですが、今は質感といったマテリアルを含めた色というのが普通になってきましたよね。だから、今は、色の使い方だけでなくて、素材を使いこなすデザインを考えていかなきゃいけないと感じてます。
奥村 壁面には石を使っているよね?
間宮 これは、石のいろいろな表情をコラージュしたもの。自然の石の持っている表情で柄を作ってみたんです。こういうのはシートではできない表現ですよね。空間デザインって、そういういろいろなマテリアルの対比というか、組み合わせでできていくっていうことでしょうね。
奥村 (天井からぶらさがっている)蝶は何でできているんですか? ちょっと曲面がありますよね?
間宮 スチールを曲げてつくっています。一本ずつ吊ってあって、天井にゆらゆらと蝶の影が映るんです。
奥村 へぇ。ちなみに、「バタフライ」(=蝶)という店名は、最初から決まってたんですか?
間宮 はい。僕がデザインしたのはここだけですが、もともとは既に何店舗か展開していうるカフェなんです。だから、「バタフライ」という店名があって、そこになんばマルイの中の休める場所というコンセプトがくっついて、イメージが固まっていった感じです。
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