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奥村 外から天井が見える窓には、フォグラスでグラフィックがほどこされてますよね?
米谷 はい。グラフィックはヒロ杉山*さんのデザインです。
*ヒロ杉山氏:グラフィック、映像、立体と多彩な活動で知られるアーティスト
奥村 これ、パターンはどうなってるんですか?
米谷 「風プロ」の風車のマークが地になってます。そこにウサギやフクロウがちょこちょこと。
奥村 ああ、彼(ヒロ杉山氏)らしいね。グラフィックがあるのは、この窓だけ?
米谷 そうです。またいつか気分転換に模様を替えるかも、とおっしゃってましたが。あと、ヒロ杉山さんからは丸いテーブルと丸い柱を使いたいというリクエストをいただいて。それで、丸い柱をパーテションにしてミーティングスペースとスタッフのスペースを分けるつくりにしました。
奥村 丸い柱の中はどうなっているの? 空洞?
米谷 スライドさせて開けると液晶のディスプレイが出てくるようになってます。
奥村 なるほど。
米谷 この柱はスタッフ側のスペースからもスライドさせることができて、そこにはコーヒーなどが置いてあります。柱以外にも、コピー機とか、そういったものは全部、閉じて隠れる収納スペースに入れてあります。
奥村 広さはどのくらいなの?
米谷 100平米くらいで、スタッフが10席、取締役系が4席。取締役のスペースとスタッフのスペースはハーフミラーで仕切って、人が座っていると見えなくて、立ち上がると見えるようにしました。ミーティングスペースにいるお客さんからは、ハーフミラーで取締役スペースまでが続いて見えるので広く感じるんです。
奥村 なるほど。100平米に14席といったら、そのままでは決して広くないですからね。ところで、空間デザインをされる際の米谷さんのこだわりはありますか?
米谷 ただ流行を取り入れるだけとか、表面的なことはやりたくないと思ってます。大事なのは、企業やお店として大切な部分を空間でどう伝えるか。「風プロ」の場合は、似たようなことをしている同士なので、その辺の理解があって。間合いも合って、結果的に自分だけではできなかったようなデザインができて面白かったです。
奥村 最近は、その他にどんな活動をしているの?
米谷 トネリコでは空間インスタレーションやプロダクトのデザインもやっています。この4月にはミラノの展示会で数字をモチーフにした「MEMENTO-LINK」という空間インスタレーションを出展しました。あと、来年オープンのホテルのプロジェクトも進行しています。ホテルは衣食住がそろうところなので、やりがいを感じています。
奥村 最後に、「THE COLOR」らしく、米谷さんの好きな色を教えてもらえますか?
米谷 白です。空間って、自然光が入るところでも入らないところでも、陰影によってつくられるんですよね。その陰影を素直に表現できるのが白。だから、やっぱり白はいいなぁと思います。
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